西武ドーム前にある本物の江戸に会いに行く【所沢市】
あれよあれよとマジックが減り、最後はするっと令和初のパリーグ覇者となってしまった我らが西武ライオンズ! 去年のことがありますので(クライマックス敗退)浮かれる訳にはまいりませんが優勝は優勝。今日という日は勝利の美酒に酔いしれたいと思いますっ
ところで東京都民様。
お互い順当にいけば、東京ドームとココ所沢で日本シリーズが開催される訳ですが、通行手形とか草でも食わせておけとか、それはさすがに言い過ぎじゃないかと思うんですよ?
東京で「江戸時代の風景」を探そうと思うと、ちょっと大変です。
大きな火事は何度もあったし、上野戦争、関東大震災、東京大空襲。忘れてはいけない出来事もたくさんありました。そこはボクも残念に思っておりますが、東京に入るのに手形を見せろなどと言われればコチラも黙ってはいられません。
所沢には東京都民様の知らない江戸がある。日本シリーズついでに江戸の風景が見たければ通行手形などとは言わない。黄色い電車の切符を買うがよい!
西武ライオンズが必勝祈願をすることで有名な「狭山不動尊」の山門です。
狭山不動尊そのものは昭和50年の建立ですので江戸でもなんでもありません
が!
この門を建てたのは生まれながらにしての将軍、徳川家光公! そしてもともとは東京芝の増上寺にあったもの!
どうだ、恐れ入ったか東京都民様よ。
西武鉄道が一大観光地を作ろうとしていた頃の名残
空襲で焼けた増上寺の一角(現在のザ・プリンスパークタワー東京のあたり)を今の西武鉄道が買い取り、焼け残った門などの文化財を所沢に移築させたんですね。そのため、日光にありそうな、言ってしまえば所沢にはまったく不釣り合いなデーハーな門がココにあるという訳です。
門は二代将軍徳川秀忠霊廟(れいびょう)台徳院(だいとくいん)にあったもの。秀忠に縁のある門は狭山不動尊内に3つあり、どれも江戸時代初期のものと云われています
これを江戸時代の風景と言わずして何と言おうか!
東京都民様よ、ちょっと頭が高いぞよ。ふぉっふぉっふぉwww
増上寺のかつての大きさを所沢で感じる
全国の大名から贈られた灯篭です。増上寺と彫られた石の灯篭は埼玉県内のいたるところで見かけますが、銅製灯篭の精巧さと迫力は石のものとは比べようがありません。伊達政宗などのビッグネームから贈られた灯篭もきっとあるのでしょうね。近くで見られないのがとても残念です。
長州藩主、毛利家江戸屋敷の門も所沢に
家光だ、秀忠だ、さんざん葵の御紋を境内のアチコチに散らばせておきながら、最後、本堂の前にでんと「長州藩江戸屋敷」の門を配置する。このあたりに細かいことは気にしない埼玉県民のココロの大きさが表れていると思うんですね。
ちょっとは気にしろよ江戸幕府滅びるじゃねーか!!
東京都民様のお叱りの声が聞こえてくるようですわよ、オホホホホwww
狭山不動尊は文化財のテーマパーク
他にも関西から移築された多宝塔や(第二多宝塔まである)幕末、天誅組の屯所となった奈良県十津川 桜井寺の門などなど、多くの文化財が狭山不動尊には集められています。
カオスに満ちた空間であることは認めますが、文化財のテーマパークだと思って歩けばあらまあステキ。思いもよらぬ出会いがきっと東京都民様を、そしてジャイアンツファンを待っていることでしょう。
狭山不動尊のある山口地区は少し歩けば東京都という県境に位置しているため「ほとんど東京」です。
雑誌の特集でも、所沢は、東村山、東大和、清瀬等とセットで紹介される、まあ何と言いますか、所沢そのものがほとんど東京なんですねwww
なので決して怖いことはありませんので、うわ~口が埼玉になる~、などというたわけたことはおっしゃらずに、東京都民の皆さま! ぜひ所沢に遊びに来てくださいませ。
そしてジャイアンツファンの皆さま。ひとつアドバイスしておくと、11月の西武ドームは極寒です。クライマックスを勝ち抜いた暁には、初詣に行くくらいの服装でお越しいただくとよろしいかと思います。