小代氏の手紙【東松山市】
Posted on by eiji
埼玉の歴史を紹介するぞ!
などというブログを始めてしまいましたので、難解と思える書籍も泣きごとを言わず最後まで読み切るよう心がけているのですが

鎌倉武士の実像は、ちょっとボクには早すぎましたねえ…
ただ、そんな難解な一冊の中にも
小代伊重の置文
心をわし掴みにするような「お手紙」の記述がありましたので、今回はそのお手紙について見ておきたいと思います。
鎌倉時代の武士が、何を大事にし、何を求めていたのか、その点が現代のボクらにもよく伝わる、実に興味深い、そして切ないお手紙でしたので、どうぞ! 最後までお付き合いくださいませっ

手紙を書いたのは東松山市正代に住まわれていた小代伊重(しょうだいこれしげ、以下コレシゲ)というお方です。
それでは早速見ていきますね。

源頼朝公が奥州藤原氏を攻めた時、小代行平(しょうだいゆきひら)は先駆けて実績を上げたので恩賞として陸奥国気仙郡を与えられた
しかし行平は気仙郡は土地が狭いと言ってこの恩賞を辞退した。


頼朝公が伊豆山神社の石段を下る際
行平の肩を借りて
お前を心安き者と思うぞ
とおっしゃったwww

小代行平とはコレシゲが手紙を書いたざっくり100年ほど前に、一の谷の戦い、奥州藤原攻め等に参加し実績を上げた鎌倉幕府の中堅どころの御家人です。…