元号を変えた町【秩父市】
Posted on by eiji
令和という新しい元号をお迎えしてはや数か月。平成の平の字を書いて「あっ」と声を漏らすことも少なくなってきた頃合いだと思いますが、元号の変わった今だからこそ知っていただきたい、思い切り自慢させていただきたい場所が埼玉にはあります。
その場所とは

和銅黒谷
秩父鉄道らしいローカルで可愛らしい駅舎ですね。この可愛らしい駅の名前に日本全土を揺るがした「ある史実」が秘められていると言ったら驚かれるでしょうか。いえ! 大いに驚いて下さいっ
和銅黒谷の「和銅」とは、お察しの通り

元 号 !
奈良時代に突入するちょっと前の元号なのです!
和同開珎(わどうかいちん)の和銅ね。そう思われた方、ありがとうございます、その通りです。
昭和に出来たから昭和新山、明治に出来たから明治通り、そんな地名どこにでもあるわ。そう思われた方、甘いです
簡単に説明しますね。

708年、秩父で「銅」が発見され奈良の都に献上される。
これを喜んだ元明天皇は、罪人の罪を軽くしたり許したり、長生きした人、善い行いをした人を表彰したり、困っている人を救済したり、役人を出世させてあげたり、武蔵国の税を一部免除したり
元号を和銅と改めたり!

宮内庁御用達のそうめんや焼酎などが有りますけどね、いくら美味しいからといってもまさか元号が「そうめん」になったりはしませんよ。ところが埼玉の銅は発見、献上されたことで元号までも変えてしまうんですよ!? 凄くないですか埼玉。もう何もないとかマジで言わんでもらっていいですか。

採掘跡の沢でせっせせっせとお金を洗っている方がいらっしゃいました。
なんのまじないなのか和同開珎の四角い穴をめがけて小銭を投げ続けるお姉さんもいらっしゃいました。…