渋沢喜作と天野八郎【飯能戦争②】
Posted on by eiji
探したぞ、喜作。
喜作のもとにやってきたのは、ときに兄、ときに師、またときには同士でもあった、地元深谷の大先輩「尾高新五郎」でした。
久しぶりの再会に募る話もあったのでしょう。新五郎は、京都へ向かったこと、喜作が江戸へ戻ったことを知りUターンしてきたこと、鳥羽伏見で何があったのか真実を知りたい、などなどを矢継ぎ早にまくし立ててきました、が! 喜作が気になったのは新五郎の長い話などではなく、彼の持つ一通の「お手紙」の方でした。
キミたちの知り合いに即戦力になりそうな人材はおらぬか
それなら地元の先輩に尾高新五郎という者がおります。社長のご実家である水戸を心から愛する男ですので、呼べば大喜びで飛んでくると思いますよ。なあ、栄一www
尾高新五郎とやら召し抱える。喜作、すぐに手紙を書けい!
幼少の頃より憧れていた徳川斉昭の息子、徳川慶喜からのお手紙を
新五郎は
土埃舞う
深谷というど田舎で受け取ったんですよ?
ネギ畑の中心で愛を叫ぶ!!
そりゃあ鼻の穴も広がっただろうと思いますねwww
とはいえ手紙を受け取った時と今とでは状況が一変しています。
本社を追われた慶喜は、もはや社長ではありません。しかも薩長は「責任はすべて慶喜にある」と岡山(備前)への引き渡しを要求。もしそうなれば奴らのことです、首を切らずに(物理)済むはずがありません。
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